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Japan Bio-Energy Development Corporation(JBEDC)

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ジャトロファとは?

ジャトロファの正式名称はJatropha Curcasであり、日本の生物学名ではナンヨウアブラギリとして知られています。バイオエネルギーの需要が高まるにつれ、多くの原料について食糧との競合が起こることが懸念されていますが、ジャトロファはその毒性により食用とならず、また本来食用品の生産に適さない不毛な土地での生産が可能であるため食糧との競合を起こさない点で近年注目を浴びています。ここではそのジャトロファの歴史・特性についてまとめました。

  1. ジャトロファは南米生まれ?

    ジャトロファは現在アジア・アフリカ等での生育も見られますが、その起源は南米にあると言われています。南米ではバイオエネルギーの原料として注目されるずっと以前からその油・樹液から石鹸をつくったり、ランプ用の油や薬として使われていました。また、その毒性により動物もジャトロファに近づかなかったことから家々の塀に沿って植えられ、動物による家屋への侵入を防ぐのに使われていました。

  2. ポルトガル人に連れられて、アフリカにアジアに?

    そのようにして南米の家庭での小規模の使用が主流であったジャトロファに転機が訪れたのは、その薬としての効果に注目したポルトガル商人によるものでした。16世紀の交易が盛んであった時代にポルトガル商人はアジアやアフリカにジャトロファを持ち込み、その生育を現地に定着させました。アジア・アフリカでも薬での使用以外に石鹸、ランプ油の原料あるいは動物の侵入を防ぐ塀として使用されるようになりました。

  3. 日本軍が第二次世界大戦中に戦車の燃料に?

    そしてこのジャトロファの種子から取れる油に注目をしたのが第二次世界大戦中の日本軍でした。戦争が激化し、戦闘機のエネルギー源が希少化する中彼らは自分たちの手でエネルギー源を製造する試みの一環として、当時占領下にあったインドネシアや台湾にジャトロファを植えさせました。現在日本の生物学名でジャトロファがナンヨウアブラギリの他にタイワンアブラギリと呼ばれるのはこれに由来するものです。日本軍が実際にジャトロファ油を戦闘機の燃料として使えたのかどうかは定かではありませんが、ジャトロファはそのままインドネシアでの分布を広げました。

  4. アフリカではゾウの侵入を防ぐ?

    動物が一般的にジャトロファに近寄らないのは、ジャトロファの葉が持つ毒性と人間には感じられないにおいを嫌ってのことです。この特性を生かした動物の家屋への侵入を防ぐ塀づくりは南米からアジア・アフリカにも伝えられ、各地の村々で取り入れられています。実際各地に調査で赴くと、あちこちの家でジャトロファが塀に沿って植えられているのが見られ、人々にとって身近な植物であることが感じられます。

  5. 薬用石鹸ができる?

    塀づくりや薬以外の伝統的なジャトロファの利用法に薬用石鹸作りがあります。人々はジャトロファの種を集め、殻をむき、種をすりつぶし、水と混ぜて熱し、最後にそれをさまして固め、手製の薬用石鹸を作ります。この薬用石鹸は皮膚トラブルなどに効能があることで知られています。

  6. 1年で実がなり始める?

    このようにジャトロファは近年注目されているようなバイオ・エネルギー源としての働きだけでなく副次的な効果が期待でき、農村などの貧困層に栽培技術を伝えれば新たな収入源として大きな役割を果たす可能性があります。また、さらに特筆すべきなのはジャトロファの成長の早さです。きちんとした栽培方法に則ればジャトロファは約1年ほどで実をつけ、種子が成ることが確認されており、ゴムの木栽培などと異なり農民にとって早い段階で収入源としての役目を果たすことができます。

  7. 植えれば50年生きる?

    さらに言えばジャトロファは早熟なだけでなく、成長後約50年に渡って実をつけ、バイオ・エネルギー源となる種子を生産することが可能となります。暖かい地方で育てればさらに年2回の実の収穫が可能で、コンスタントに長きに渡って農民は収入を得られることが期待できます。

  8. 地球環境にプラス、CO2の削減を助ける?

    ジャトロファはその成長途中で大気中の二酸化炭素を吸収することから、燃料として使用されたときに二酸化炭素を排出したとしても、プラスマイナスで考えればその大気中の量を増やさないカーボンニュートラルなエネルギーであると言えます。ジャトロファ由来の燃料が自動車等に使用されるようになれば生産の段階から二酸化炭素を放出し続けるだけの化石燃料の使用が減り、全体として大気中の二酸化炭素の量を減らすことができ、温暖化対策へもつながることが期待されています。

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