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最新プロジェクト紹介

プロジェクト1

福島の汚染農地再生プロジェクト

案件名 福島の汚染農地再生プロジェクト
対象地 日本・福島県
期間 2011.04―

2011年3月11日の東日本大震災に伴う福島第1原子力発電所の事故のため、周辺20km圏やその北西隣接地域の農地はセシウム137などの放射性物質により汚染されました。2011年度は原発周辺の12の自治体で稲の作付け制限が実施され、多くの水田で作付けができなくなっており、来年以降の見通しも立っていない状況です。

当社はアジアでのバイオ燃料事業の経験に基づき、福島の汚染農地でバイオ燃料作物(ナタネ、ヒマワリなど)を栽培することを提案しております。主目的は除染ですが、同時にバイオ燃料もつくれることになります。現在のまま放置して廃墟とすることなく、いち早く汚染物質を除去しできるだけ近い将来にまた食料生産を再開するという夢を目指して、地域住民、自治体、政府そして民間・市民の皆様と協力して取り組みます。ご関心をお持ち頂いた方は、当社までご連絡を頂ければ幸いです(03−5280−7707)。


【ヒマワリは復興のシンボル、観光資源にも】

1.福島での試験栽培

セシウムは3大肥料の一つであるカリウムと似た性質を持つため、ナタネ(菜の花)などの植物の根から良く吸収されると言われています。チェルノブイリ原発事故を経験したウクライナでもすでにナタネなどを汚染地で栽培するなど現地の大学が研究を進めており、ナタネを搾油して採れるナタネ油には放射性物質がほとんど含まれないという研究報告もあります。当社は2011年5-6月からいち早く試験栽培を実施して除染の効果や、バイオ燃料の安全性、植物の残さの処理法など実証試験を行います。結果が良ければ、2012年から本格的な実施へと移ります。

2.現地調査

下の写真は、福島県の汚染地域の状況を確認するため当社の専門家が2011年4月21日に現地に入り、県庁、農協、農家など関係者とお会いし、お話を聞かせて頂きました。特に南相馬市は原発に非常に近い地域だけでなく同市内の全ての水田で作付けを2011年は制限するという状況であり、バイオ燃料作物など代替作物の要望が非常に強いことがうかがわれました。


【飯舘村の役所】

【汚染が深刻な飯舘村の農地】

【一部地域で作付制限となっている川俣村】

【多くの作付制限地域を抱える南相馬(JA)】

3.実施方法

@試験栽培

南相馬市原町で試験栽培を開始いたしました。6月2日に地元の農家さんにご協力頂き、0.5haの汚染農地でまずはヒマワリの播種を行っています。@除染の効果とAバイオ燃料の安全性を確認するため、以下のテーマで試験設計をしています。

・施肥実験(カリウムの施肥量を調整)

・不耕起実験

・品種実験

・植付密度実験

試験栽培でも、将来の本取り組みを念頭に、栽培費を支援したり、生産物の買い付け保証をすることで、農家の皆様方に取り組みやすくなるようにしております。初年度は実験的な意義が大きく、支援金・補助金への依存を最小限にしたサプライチェーンを比較的小規模にモデル的に構築し、原料や製品の品質管理やコスト削減方法など基本的な課題について検討する。初年度の結果を経済的・技術的に評価し、結果が良ければ2年目以降により広範囲の地域で進める。


【ご協力頂いた地主さんと農協職員の方々】

【南相馬市の試験圃場(昨年までは水田)】

【ヒマワリの種子】

【耕起作業】

【土壌のサンプリング】

【播種用の機械】

A基金の設立

「福島県放射能汚染地域農業再生基金」と題した基金を設立し、当事業を実施する。汚染地に限って、上記基金の運営団体は農家が生産するバイオ燃料作物をすべて買い上げる。再生基金は、震災からの復興や農業再生に対して支援を希望する民間企業、市民さらに政府・公的機関から募る。NPO法人などを新たに設立し、同NPOがこの基金を管理し、非営利事業として当事業を推進していく。農業関連諸機関とも協議のうえ、価格設定や支援・補助額などを含めた制度化を目指す。汚染地でのバイオ燃料作物の栽培がこうした基金に支えられ、農家が安定的に栽培ができるようになれば、栽培農家の数が増加し、復興支援のインパクトが大きくなる。

B研究開発

(1)汚染地で生産されたバイオ燃料が安全に利用できるということを、各種研究機関と協力し実証していく。まずは試験栽培をし、製造されたバイオ燃料のサンプルの分析を今年度から開始する。

(2)作物によって土壌中の放射性物質の吸収の度合いが異なるが、吸収するものは除去を主目的に栽培してもよいし、吸収しないものはバイオ燃料として安全に利用してもよい。これらの点を初年度から研究していく。

4.将来ビジョン

@中期(3年後-10年後):当面食料作物ができなくなった地域を「バイオタウン」として再生を目指す。除染を進めながら、バイオエネルギー作物(ヒマワリ・ナタネなど)を中心にした観光を促進し、将来の夢をつなぐ。

A長期(10年後〜):食料生産を再開し、農地を集約し、効率的な農業のモデル地区とする。若者のとっても魅力のある農業・農村に。

5.当社の提案

当社の提案する福島農業再生プランの将来については、提案書からご覧に頂けます。

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